DIYでチャレンジ!エアコン取り付け

引越しをしてエアコンを移設したり、新しくエアコンを購入したりする場合、その取り付けをエアコン取り付け専門業者に依頼すると費用相場は1~5万円となります。費用を節約しようと、自分でエアコン取り付けにトライする方もいらっしゃいます。エアコンを取り付けるには、エアコンの構造を理解し、専門的な技術が必要になります。このサイトでは、エアコンを自分で取り付ける際に必要な知識や道具、技術について解説させていただきます。

壁に穴を開ける

エアコンを取り付ける作業は、まず室内機と室外機を連結する配管を通すための穴を開けるところから始まります。お部屋にすでに配管用の穴が設置済みである物件もあります。その場合は穴を開ける必要はありませんので、配管用穴があるかどうか確認しましょう。壁に穴を開けるには、コアドリルという道具を使用します。壁の中に柱やガス管、電線などがないことを慎重に確認の上、穴を開ける必要があります。壁の材質が鉄骨か、木造か、コンクリートかによって適合したコアドリルを選びレンタルしましょう。穴が開いたら、雨風による劣化や虫などの侵入を防ぐための貫通スリーブというプラスチックを通します。

室内機を取り付ける

まず、室内機を固定するための背板を壁に取り付けます。位置は、配管を通す穴の右上もしくは左上です。背板は、地面に対し水平に取り付けることがポイントです。水準計という水平を確認するための専用ツールが安いものでは1,000円くらいで入手できますので、それを使い背板を水平に取り付けましょう。水平を確認したら、ネジで背板を固定します。次に、背板のツメに室内機本体を引っ掛けて固定します。まず室内機に配管とVVFケーブルを取り付け、配管は穴から外に出しておきましょう。室内機が落下しないよう、しっかりと背板のツメに引っ掛けましょう。

室外機を取り付ける

室外機室外機を設置の上、配管パイプを切断し、フレア加工を行います。配管パイプの中にある銅の管の端を、ラッパのように広げる作業をフレア加工と呼びます。フレア加工によって、配管パイプが正しく接続できるのです。フレア加工の際には、配管の中に水分が入らないように注意が必要です。配管に水分が入ると、室外機をガスで満たすことができなくなり、エアコンの電力効率が低下する危険性があるのです。

室外機に配管を接続する

部屋内の室内機から伸びてきた配管を室外機に接続します。室外機のバルブキャップには冷媒を受け取る側と、冷媒を室内機に送り出す側の2種類がありますので、接続するバルブを間違えないよう注意しましょう。トルクレンチなどのツールを使って、フレアナットを締め上げます。冷媒配管の接続が緩いと、空気が漏れて真空引き(エアパージ)を行うことができません。

排水ホースの接続

室外機に、エアコンの排水を行うための排水ホースを接続します。ホースは、排水溝など排水が流し込める所まで延ばしましょう。

真空ポンプで真空引き(エアパージ)を行う

室外機内に水滴が付着していると、補充した冷媒ガスの性能が低下し、室内機から冷たい空気が出なくなります。真空引きとは、室外機の内部と配管の中を乾燥状態にすることです。真空引きによりエアコン使用のための電力を最小限にすることができます。真空引きはエアコン取り付け工程の中でも、重要な個所なのです。室外機に真空ポンプ、真空ゲージを取り付け、真空ポンプのスイッチを入れると真空引きが始まります。真空ゲージのゲージ圧が‐0.1MPaであることを確認の上、15〜20分間運転を続けましょう。もしゲージ圧の数字が変動しない時は、冷媒配管の接続箇所から空気が漏れている可能性がありますので、フレア加工が正確にできているかどうか、トルクレンチでの冷媒配管のナット締め付けが緩くないか、再確認を行いましょう。

冷媒ガスの解放

真空引きの作業終了後、室外機から真空ポンプ、真空ゲージを取り外し、室外機の二方弁(細い管)、三方弁(太い管)を緩め冷媒ガスを開放して、エアコンの冷媒配管内を冷媒ガスで満たします。

電線を接続する

室内から伸びてきた電線を室外機につなぎます。これで、室外機に電気が通り、エアコンが使用できます。

以上のように、自分でエアコン取り付けを行うと言っても、エアコンに関する専門知識と専門ツール、そして細心の作業が必要になります。専門ツールをレンタルで使用するとしても、かなりの費用となります。専門業者に依頼するのと大きくは変わらないかもしれません。おすすめは専門取り付け業者に依頼することですが、どうしても自分でエアコン取り付けを行いたい場合は、各メーカーが発行する取り付け工事説明書をよく読んで、十分に注意して行うようにしましょう。

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